今日は<プラリーヌ>を仕込みました。
このお菓子を作る度に、勤めていたお店を
逃げ出した過去を思い出します。
自分の仕事の出来なさに耐えられなくなって
家に引き蘢りました。
ウチにいても、外に出ても
何をしていても辛くて
気が紛れることはありませんでした。
気がつくと、お菓子の本を読み漁っていて
目に止まったこのお菓子を
家にある小さな手鍋で作ってました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
〜作り方〜
バニラビーンズを入れたシロップを煮詰め
程良くローストしたアーモンドを入れます。
木杓子で暫くかき混ぜると、
シロップが徐々に再結晶化していき
アーモンドが糖衣で覆われます。
サラサラになるまで根気よく混ぜ続け、
完全に結晶化したら笊でふるって余分な糖衣を落します。
アーモンドを鍋に戻し、ふたたび火にかけて混ぜ続けると
まわりの糖衣が少しづつ溶けてキャラメル化してくるので
笊でふるい落とした糖衣を数回にわけて、加えては混ぜます。
こうすることでアーモンドのまわりの糖衣が
徐々に厚くなっていきます。
糖衣には最初に入れたバニラの香りの他に、
アーモンドの香りも移りますし
火にかけ続ける中でキャラメルの香りも出てきます。
程良く糖衣が絡み、アーモンドにも火が入ったところで
鉄板などに広げて、冷めれば完成です。
アーモンドと糖衣のカリッとした心地よい食感、
香ばしさ、バニラの甘い香りが口中に広がります。
ついつい次の一粒に手が出てしまう
魅惑のコンフィズリー(砂糖菓子)です。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
アパートの狭い台所で、
小さな鍋から何度もアーモンドが転げ落ちるのを
拾っては入れ、拾っては入れして
混ぜ続けました。
作り終わったころには部屋中に
バニラとアーモンドの香りが充満していました。
プレステしてても、
本を読んでも
公園を散歩しても、
街に出ても、満たされることはなかったのに
この時はもう無我夢中でした。
やっぱりお菓子が作りたいんだな、と
その時ハッキリわかりました。
そんなことがあったので、
いまでもこのお菓子を作るときには
逃げ出した自分の弱さや
まわりの人にかけた迷惑や、
いろんなことを思い出して
なんとも言葉で言い表せない気持ちになります。
責任者になったり、自分でお店を構えてみて、
途中で投げ出すってことが
どれだけお店に迷惑をかけるのかとか
正面から向き合ってくれる人に
どんなに失礼なことなのかとか
もうホントに気付くの遅くって
自分でも嫌になるんですけど
わかってきた気がします。
消すことのできない過去に向き合って
これからをどうやって良いものにしていくのかを
いつも考えさせてくれる、そんなお菓子です。
なんか暗い感じになっちゃいましたが
たまらなくおいしいお菓子ですので
是非一度お試し下さい!
家に引き蘢りました。
ウチにいても、外に出ても
何をしていても辛くて
気が紛れることはありませんでした。
気がつくと、お菓子の本を読み漁っていて
目に止まったこのお菓子を
家にある小さな手鍋で作ってました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
〜作り方〜
バニラビーンズを入れたシロップを煮詰め
程良くローストしたアーモンドを入れます。
木杓子で暫くかき混ぜると、
シロップが徐々に再結晶化していき
アーモンドが糖衣で覆われます。
サラサラになるまで根気よく混ぜ続け、
完全に結晶化したら笊でふるって余分な糖衣を落します。
アーモンドを鍋に戻し、ふたたび火にかけて混ぜ続けると
まわりの糖衣が少しづつ溶けてキャラメル化してくるので
笊でふるい落とした糖衣を数回にわけて、加えては混ぜます。
こうすることでアーモンドのまわりの糖衣が
徐々に厚くなっていきます。
糖衣には最初に入れたバニラの香りの他に、
アーモンドの香りも移りますし
火にかけ続ける中でキャラメルの香りも出てきます。
程良く糖衣が絡み、アーモンドにも火が入ったところで
鉄板などに広げて、冷めれば完成です。
アーモンドと糖衣のカリッとした心地よい食感、
香ばしさ、バニラの甘い香りが口中に広がります。
ついつい次の一粒に手が出てしまう
魅惑のコンフィズリー(砂糖菓子)です。
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アパートの狭い台所で、
小さな鍋から何度もアーモンドが転げ落ちるのを
拾っては入れ、拾っては入れして
混ぜ続けました。
作り終わったころには部屋中に
バニラとアーモンドの香りが充満していました。
プレステしてても、
本を読んでも
公園を散歩しても、
街に出ても、満たされることはなかったのに
この時はもう無我夢中でした。
やっぱりお菓子が作りたいんだな、と
その時ハッキリわかりました。
そんなことがあったので、
いまでもこのお菓子を作るときには
逃げ出した自分の弱さや
まわりの人にかけた迷惑や、
いろんなことを思い出して
なんとも言葉で言い表せない気持ちになります。
責任者になったり、自分でお店を構えてみて、
途中で投げ出すってことが
どれだけお店に迷惑をかけるのかとか
正面から向き合ってくれる人に
どんなに失礼なことなのかとか
もうホントに気付くの遅くって
自分でも嫌になるんですけど
わかってきた気がします。
消すことのできない過去に向き合って
これからをどうやって良いものにしていくのかを
いつも考えさせてくれる、そんなお菓子です。
なんか暗い感じになっちゃいましたが
たまらなくおいしいお菓子ですので
是非一度お試し下さい!
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