2014年10月16日木曜日

茹で栗



今年はたくさん栗をわけていただく。

昔を思い出して、
どうしても食べたくなってしまい
大人になって初めて自分で栗を茹でた。

幼かったころ、秋になると
自宅のテーブルの真ん中には
皿いっぱいの「茹で栗」が鎮座していた。

おやつなんて買ってもらえなかったから
こればっかり食べてた。
無くなったら裏山のおばさんの畑にある
木から落ちた毬を踏んづけて
大ぶりの栗を拾い集めて
荒湯の湯壺で茹でて食べた。

なんともいえないほっこりとした甘さと共に
毬が刺さったらメチャメチャ痛いとか
3個くらい入ってる真ん中のヤツは大概ぺしゃんこだとか
穴があいてなくてもゾウムシの幼虫が中にいるとか
いろんな発見とセットで記憶に残っている。

お菓子を作ることを
生業にしていて言うのもなんだけど
子供のおやつって、蒸かした芋とか
こんなので充分だと思う。

日々のおやつにスナック菓子などを
安易に与えたりしないで
30分もかからないから
子供の喜ぶ顔を思い浮かべて
芋を蒸したり、栗を茹でて欲しいなぁ....

ケーキなんて特別な日の、特別な食べ物。
だから、そこはケチる必要はなくて
少々高くても本当に良いものを選んで欲しい。

お菓子に限ったことではないけれど
そんな晴と褻の使い分けが
喜びを大きくしたり
人生を豊かにしてくれるのではないかと
最近強く思う。




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